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10月19日、主人とマレイ・ペライアさんのピアノリサイタルに行きました。
会場は彩の国さいたま芸術劇場の音楽ホールです。
≪プログラム≫
J.S. バッハ:フランス組曲第4番 変ホ長調 BWV 815
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 作品57「熱情」
シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化
ショパン:即興曲第2番 嬰へ長調 作品36
ショパン:スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31
【アンコール】
ショパン:ノクターン第4番 ヘ長調 作品15-1
シューベルト:《即興曲集》作品90 D 899より 第2番 変ホ長調
ショパン:《12の練習曲》 作品10 より 第4番 嬰ハ短調
ペライアさんの演奏を生で聴くのは今回が初めてです。
私の「大好きなピアニスト」は小山実稚恵さん。
年に数回、リサイタルに足を運びます。
一方、ペライアさんは「手の届かないところにいる憧れの存在」です。
でも、実際に舞台に現れたペライアさんは
「穏やかで気さくなジェントルマン」といった印象でした。
聴衆の拍手に応えて何度も会釈をする姿は優しさに満ちていました。
バッハのフランス組曲が始まると同時に
ペライアさんの世界に一気に引き込まれました。
曲の流れの中で1つ1つの音が見事にコントロールされて
「『音の粒が揃う』って、こういうことなんだなぁ」と感銘を受けました。
ピアニッシモ1つとってもさまざまな表情があります。
小声でそっと話しかけるような音。
柔らかく包みこむような温かみのある音。
芯のある澄み切った音。
一方、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「熱情」では
フォルティッシモやスフォルツァンドの美しさを体験しました。
お腹の底まで響き渡るような大音量でありながら
決して威圧感は無く、心地良く受け入れることができます。
重厚感、安定感を感じさせる音色でした。
今回は、前から2列目の舞台に向かって右寄りの席だったので、
私は演奏に聴き入りながら、ずっとペライアさんの『足』に注目していました(笑)
ペダルの踏み方をじっくりと見たかったからです。
ペライアさんは左右の足を駆使し、ペダルの深さも微妙に変えて、
繊細にペダルを操ってらっしゃいました。
私はピアノのレッスンでは、
未だ右足で踏むダンパーペダルとソステヌートペダルしか使ったことがありません。
両手と右足でさえもアップアップしています(笑)
でもいつの日か左のペダルも使えるようになって、
両手両足で優雅に(←ここ大事)演奏できるようになれたらいいなぁ、と思います。
今迄CDでしか聴くことの無かったマレイ・ペライアさんの生演奏。
主人も深く感動したようです。
帰りの車の中で、二人でピアノ談義に花を咲かせました。
・・・ちなみに主人はピアノは弾けませんが、
クラシック鑑賞に関しては私の「師匠」です。(笑)
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